
2007年後期にVIPツクスレにやって来て、2008年で本格始動した頃の作品。
VIPツクスレ祭り初参加はGW2008からなのだが、あちらはお試し参加の意味合いが強かったため、本格的に計画して作って出したのはこの作品からで、自分の中では実質これがツクスレ祭りデビュー作品という位置づけになっている。
VIPRPG宿命の人気至上主義社会に一石を投じる目的意識があったというのは、今もはっきりと記憶している。人気の差は仕方ないにせよ「人気のないキャラ=みんな自虐的で扱いがひどい」という当時のお約束風潮をどうにかしたかったのだと思う。
そこで、当時のマイナー主人公筆頭であった2003チームを主軸とした日陰者勢の生き様を短編集にし、最後は少し壮大な話で締めた作品となった。
ただ、終わってみれば内容は、単にマイナー勢を活躍させただけの感が否めないものとなってしまったところはある。もっと上記のメッセージ性を前面に押し出した内容にした方がよかったような感じがするね。今となっては。
まだデビュー間もなかったから、いろいろ波風立てたくなかったのだろうけど。
15年以上経った今でも、相変わらず人気キャラばかりが得をするVIPRPGなわけだが、それに対する思いというのは、時の流れで大きく変わってしまったと思う。
だから今、これと同じタイトル、同じコンセプトで作ったとしたら、多分この作品とはまったく違う内容になってしまうのだろうな。
まあ、形は変わるだろうけど、そういうのを今後の作品で示せたらと。