長い低迷期からようやく一歩抜け出して、久しぶりの祭り参加となった作品。
10年代前半まで積み重ねていた世界観の作品としては、これが最後の作品となった。
以降、20年代に入ってからは一旦世界観をリセットし、今年2025年に入っての制作方針転換に至っている。
これまで副次的には扱ってはきたが、祭り作品において魔法具現化を主題にしたのはこれが初めて。とは言っても人気「トップ4」を起用せずに独自キャラを出したり、自作品にお決まりの「暗部」を描いたりと相変わらず捻くれた作りになっていたりする。
まあ、魔法具現化ものはもう、言っちゃ悪いが掃いて捨てるほど作られているので、自分が今さらそれに追従するようなものを作る必要はないだろうって思いはこの頃からあったわけで、今も割とそんな考えではある。
オリキャラは当時、素材と設定しか存在していなかったものに命を与えたもの。マスター兼主人公がクレアスなのは素材に書いてあったところから。
名前をあえて決めずプレイヤーに委ねたわけだが、これがこのキャラの後の結末をある程度予感させてしまったところはある。まあ、今後流行らす気も自分で育てていく気もなかったのでこういう形にはなってしまったが。
いろいろ復活に向けて足掻いた感じではある。
しかし、まだそれには遠かった。あまり意識してはいけないとは気をつけていたのだが、随所で過去作への未練が垣間見えてしまった感が否めない。この次の年の作品における失敗で過去の自作品に見切りを付けることとなるのだが、丁度この作品で限界を感じ始めたのだろう。そんな苦悩を垣間見てくれれば。