祭り参加9作目。
GW2009作品のその後として作った作品で、魔王軍四天王の死神五世における一つの「決着」が描かれたお話。
魔王軍とナイ軍、軍勢間もさることながらメンバーそれぞれに対立構図があり、その代表格が四天王vs偽四天王である。彼らは対立しながらも時として認め合い、時として奇妙な友情すら芽生えたりもする。
しかし、彼らは結局敵同士。いずれ決着を付ける時が来るのである。その決着の話をおそらくメンバーの中で一番やり辛いであろう、死神五世と偽五世でやると同時に、五世を取り巻く状況にも一定の決着をつける形となった。いわば自分の中での「死神五世完結編」という位置づけになったのだろう(当時)
五世と偽五の関係の他にも、姉の死神四世との話にも見切りを付けている。四世はこの当時で既にVIPRPG内で存在が忘れられつつあったので、どうせ忘れ去られる運命なら一発輝かせてあげようという思いがあっての起用になった。
そんなわけなので、かなり思い切りのいい結末にしてしまったと思う。おそらく自作品だけでなく、VIPRPG史でも四世最後の出演作品となったのではないだろうか。(本当のところはどうか知らんけど)
この作品のノリで、残りの四天王たちの決着の話も考えていたのだと思う。
ただ、そうなる前にこの作品後、自分は長い低迷期に突入し、この手の続きを作るに至ることはできず、文字通り、過去の自分における最終作になってしまった。
ここからの復活に、本当に10年要することとなるのである。